
巻き爪・陥入爪診療
矯正治療から手術まで専門医による治療
巻き爪・陥入爪診療
巻き爪、陥入爪は、子供から高齢者にかけて幅広い世代で見られる皮膚疾患で、主に足の親指に見られます。
爪はもちろん、爪の周りの皮膚にも障害が生じるため、皮膚科での診察がおすすめです。






当院では、上のようなあらゆるタイプの巻き爪や重症の陥入爪に対しても治療をおこなっています。
他院で治療を断られた方も一度ご相談ください。
一人ひとりの症状に合った治療を提案さ せていただきます。
巻き爪・陥入爪とは?
巻き爪とは爪が内側に巻いている状態のことを言います。
無症状のこともありますが、爪が強く巻いてくることで皮膚を挟み込み、痛みや皮膚の変色をきたすことがあります。
それに対して、陥入爪とは爪の一部が皮膚に刺さり、傷つけることで痛みや炎症を引き起こしている状態のことを言います。重症化すると、細菌感染により化膿したり、肉芽を形成(肉が盛り上がってくること)することで、歩行障害など日常生活に支障をきたすことがあります。
そして巻き爪と陥入爪、これら二つはしばしば合併します。


爪が皮膚を挟み込むようにして曲がっている

深爪による陥入爪

肉芽を伴った、重症陥入爪
巻き爪・陥入爪の原因
以下のような原因があげられます
原因を知ることで治療後の予防に繋がります
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爪疾患(爪水虫、内服薬や抗がん剤治療に伴うもの)
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足の変形(関節リウマチや変形性関節症)
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靴のサイズが合っていない(小さすぎる靴、大きすぎる靴)
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5本指靴下、靴下の重ね履き(爪を締め付ける)
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誤った爪切り、深爪
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スポーツ(サッカー、ダンス、バレエ、剣道、柔道など)
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足をぶつけるなどの外傷
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寝たきりや歩行不足
巻き爪・陥入爪の治療
治療には大きく3つの方法があります。
保存治療
(保険診療)
矯正治療
(保険外診療)
手術療法
(保険診療)
保存治療
(保険診療)
爪への処置を施さない対症療法で、主に軽症例での適応となります。炎症がある場合は、抗生剤内服や外用薬を使用します。またテーピング法やガーゼパッキング法などのお家でできるケアもあります。
矯正治療
(保険外診療)
変形した爪を矯正し、本来の形に戻す治療です。
また食い込んでいる爪を皮膚から引き離すことで痛みを除く効果もあります。巻き爪全般、軽症〜中等症の陥入爪に適応があります。
当院での矯正治療の対象部位は足の親指です。矯正器具としては、巻き爪マイスター®️を採用しております。
施術は受診当日に可能です。
施術時間は1〜3分程度で、施術中の痛みはほとんどありません。
その後は、巻き爪マイスターを装着しながらの生活となります。
巻き爪マイスター装着の流れ

①爪幅を測ります

②Uフックを爪側縁に
引っかけます。

③専用工具でUフックを
潰し、爪に固定します。
※装着には専用工具が必要です。医療機関において、医療担当者が爪の状態を確認してから装着します。
患者さんご自身やご家族による装着はお控えください。
矯正治療スケジュール
治療開始後も、定期通院での装具のメンテナンスが必要です。約3ヶ月間での治療を1クールとして治療効果を評価します。
1クールで矯正が不十分であった場合は、さらに1クール追加していきます。

矯正治療例
強い湾曲を伴った巻き爪

〈治療前〉

〈治療1ヶ月後〉

〈治療3ヶ月後〉